まるでアップリケ@ロゼットビオラの旅 10
2013年12月19日、朝6時半 タルカのホテルの部屋から写した日の出です。
タルカのホテルは落ち着いた4☆ホテル。
ロビーにはクリスマスツリーも飾られてました。
お部屋もゆっくり素敵でした。
けれど、うーん、ご飯がまずかった 連泊でまずいのはきついですね・・・(いらぬ情報ですが、CASINOのあるホテルのレストランは評判みたいで美味しそうですよ・・・)
それでもいつもおいしかったのがこのビール、CRISTAL。すきっとした味わいで美味しかった! 日本でも飲めるかな~? お土産に持って帰りました。
ネットで調べてみたら、クリスタルはペルーのービールみたいですね。最安値296円でした。アンデスの清涼な水で造られたペルーでシェアNo.1のピルスナースタイルのビール、チャンスがあったらぜひどうぞ♪
さて、話は本題のビオラ観察に戻って・・・
観察日4日目のことです。サンチアゴから車で3時間ぐらい南下したところにあるタルカ(talca)という町を拠点にまたアンデス山脈へと向かいました。
途中数回バスを止めて花の観察。
この日もカルセオラリア(キンチャクソウ)はたくさん見られました。
salpiglossis sinuata Clarkia tenella
花を見つけて、「パレ!(止めて)」と、Mさんがいうけど、あの運転手さんめ、なかなか止めてくれないのです。止まった時には目当ての花はもう100m以上戻らなきゃーなんてことばかりで・・・
要領よく止めてくれない運転手なのよね~!と、Mさんも呆れてて、私が、「なんだか止めて!とも言いにくいわよね。」と同情したら、「いえ、止めます!」とはっきり言った男らしいMさん(ちなみに女性です)に、声は出さなかったけど、「おおー、カッコいい!!!」 私はそう叫んでいたのでした。笑
車窓からは・・・
こんな景色が続いてました。荒涼としてはいるものの雄大です。色んな岩がにょきっと飛び出してたり・・・
さあ、ここでビオラを見ましょう~
工事中で何か建物を作っている場所でバスはSTOPしました。
あるといいんだけどな・・・
じつは、あるはずの山がないのよね~ビオラの生育地の山が工事で削られていたのでした。私達も周辺を探したけどビオラの姿は探せず、皆ほとんど諦めかけてました。
なんせ、暑いし、疲れもだんだん溜まってきてるし・・・
風も強いし・・・
ふー、なんて思った時
遥か遠く一人もくもくと探しているMさんの姿が・・・
その姿には後光がさしてました。
大袈裟じゃないですよ。。。
嬉しかった~~!!
天は見放さず・・・
向こうの山から、Mさんが あったよー! と両手いっぱいでまあるいサインを出したときは、やったー!とホント嬉しかったです。
良かった~~~~!!!
そんないきさつで見れたのが、このビオラです。
名前は、ビオラ・コンゲスタ Viola congesta
忘れられないビオラです。
地味だけど、可愛いと思いません?
私は大好き。
葉がまるでアップリケのようじゃないですか♪
小さかったころ、母が胸やズボンの膝によくくっ付けてくれた懐かしいアップリケです♪
じつは、アップリケの糸の様なのは腺点。
大きくしてみると、ね、こんな感じです。
腺点ってなあに?と思う方はここを見てみて下さい。
http://woodyplants.web.fc2.com/in/hanoyogo/hanoyogo.html
そして濃い紫の花もグラデーションになっていて、中は黄色。
変わってる柱頭ですね。
3株見る事が出来ました。
透かした花びら素敵です。
山は工事でどんどん削られて行ってました。
今後どうなるのでしょう?
他の場所にもきっと咲いているのでしょうが、
ビオラ・コンゲスタの命が長らえますように。。。
チリでは植物学者の数も少なく、ロゼットビオラのこともまだまだ未知の世界ようです。
では
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