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2015年8月14日 (金)

標高4000mのキャンプ

頭が痛い・・・ 

標高3500mでのテント生活を終え、いよいよお目当ての青いケシ、メコノプシス・グランディス・オリエンタリスを見るために、4100mの高地でのテント泊を2泊する最初の日。旅の5日目7月9日の夕方のことです。

ジープがテント場に着くなり、あまりの頭の痛さに我慢できなくなって言いました。

「誰か、今、頭痛薬持ってませんか?」

でも、残念ながら同乗者に頭痛薬を持っている人はいませんでした。

テント場に着くまでは、ジープの中で眠りこけてました。疲れていたのか、眠くて眠くて・・・めちゃくちゃ悪路だったはずなのに、起きてられませんでした。今考えると、眠くなるのも高山病の一症状だったのか・・・それとも、かえって寝てたのが悪かったのか・・・

ううーー、声にならないうなり声を発しながら、やっと辿り着いた我がテント。駄目だ~~急いで頭痛薬を飲みました。動けない・・・

声も出せないので、人にも知らせられない。

用があって、テントを覗いてくれたツアーリーダーmatsuさんにやっと言えました。

「気分が悪いの・・・でも、大丈夫~~ でも、動けない。。。」 

横になると呼吸が浅くなるので、テントのポールに寄りかかって座って、じっとしてました。そうしたら、嬉しいことに matsuさんが湯たんぽを持ってきてくれたのです。 あーーー、有り難かった~~ 気分の悪い人に先に湯たんぽで~す♪ あ・り・が・と・う・・・ぁぁぅぅぅうう 動けなくて、やっとで掴んだ湯たんぽでした。

でも、持ってきてくれた時に見えたのです。

ふと見えた もう一つの 湯たんぽ~~!!!

matsuさんが2個湯たんぽを持ってる。。。

人間ってなんて単純なんでしょう。もう一人気分の悪い人がいるんだ~~と、分かった時の嬉しかった事。それだけで、すーーーと気楽になれたんですよね。 仲間がいてくれて嬉しい~~ ほんと、落ちている時は、仲間がいてくれると嬉しい!そんな思考程度は中学生ぐらいまでのメンタルレベルでしょうね。 

ええい、それでもいいや~~ 

自分ひとりだけじゃないと分かった時、半分ぐらい楽になったかも・・・笑 

Img_9628001      日本でもある昔ながらの湯たんぽでした。洗面器は顔を洗う為、毎朝配られます。

ふーー、少々しんどい経験をしましたが、2時間ぐらいで、身体が慣れてくれたのか、気分の悪さは納まり、それ以後は全然大丈夫でした。私って、身体の反応いいのかも・・・まだまだ鈍くない・・・そう思うことにしました。笑 

Img_0632001     懐かしい我がテント 2人用のテントにゆっくり一人で寝れるしテントは意外にいいですよ。

それにしても、あの旅で一番嬉しかったのは、あの湯たんぽです。 あったかくて、あったかくて~~~必死で抱いてました。 今のこの夏猛暑の中でもあの暖かさは心地よく思い出されます。

優しい心配りをありがとうございました!matsuさん!

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朝起きるとこの辺はヤクの放牧地なので、ヤクが草を食べてました。

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近くにはヤクを飼っている人の家があって、そばを通るとヤクの乳絞りをしていました。

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この近所の家から、男の人達がテントに手伝いに来てくれてました。お皿を一生懸命洗ってくれてます。

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着てる洋服が印象的。フェルト生地みたいです。きっとヤクの毛で出来てるんですよね。

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このテントがキッチンテント。 若いコックが一人で頑張ってました。暇だから、このテントに入り込んではおしゃべりしてました。それが一番楽しかったかな・・・

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左側がコックです。かわいいでしょ?! もうちょっとコックの腕を磨いて欲しいけどね、がんばれ!

食事はどんなかって? ちょっとだけね。。。 

Img_0664                  フレンチトースト

Img_0661                 ベイクド・トマト

Img_0603              ヤクのチーズのピザ

初めてヤクのチーズを食べました。 美味しかった!!! チーズがね、ピザはパンかピザかわからんかった。

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一生懸命頑張っている感多いにあり!!!でしょ?! but 味が今いち・・・ 

でもね、フライパン一つで作るんだからね・・・かりっと焦げ目とか贅沢言えませんね。蒸し器が一個あったからね、これは蒸して作ったのね。 ありがとう、コックちゃん♪

目覚めたら、水浸しとか・・・ま、よく雨がふってくれるし色々ありました。

でも、でも、楽しい非日常空間。

都会からやってきたものにとっては、考えられないほどの厳しい環境。そこで感じる自然の営みにはとてつもない迫力があります。行かないと、そこに身をおいてみないと感じられない感覚。私にとっては、とても貴重な経験でした。

正直、辺境大好き人間ではないかもしれません。そろそろ5つ星ホテルが恋しいです。

でも、帰った途端、又ヒマラヤに行きたい! そう思ったのも事実。

何が魅力なんだろう?

そう、問いつつ、また大自然に呼ばれて行く事になるのでしょう。

さ、明日は青いケシの記事にしますね。

では

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