エキウム・シンプレックス＠カナリア諸島の花旅 ９

カナリア諸島から帰ってきて２週間が経ちました。やっと時差ぼけも正常に戻り、夜もぐっすり眠れるようになりました。でも、まだ頭の中はカナリア諸島の植物でいっぱいで、興奮状態は醒めていないようです。

カナリア諸島は綺麗な花々というより、面白いやつがいっぱい咲いていた、と言った方がいいでしょう。東京都に富士山が聳えるといった感じのテネリフェ島の絶壁の斜面には沢山のリュウゼツランとウチワサボテン、カナリー椰子。そして、色々な種類のユーフォルビアと、大小様々な多肉植物たち。そして、富士山のようなテイデ山の中腹にあるテイデ・ナショナルパークには、英名ではタワー・オブ・ジュエルと言われる美しいエキウムが乱立していました。

沢山の植物をご紹介したいと思いつつ、あの多くの多様な植物たちをどういう風にご紹介しようかと悩むほどです。

竜血樹、カナリー椰子に続いて、やはり興奮の醒めないうちにエキウムの記事を書かねば・・・ですね♪

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花観察一日目、午前中はテネリフェ島でも珍しい雲霧林の広がる島の北東部アナガを散策、その後、エキウム・シンプレックスを見るために少しぶらぶらとハイキングをすることになりました。

農家もお洒落ですね。

道端に色々な面白い植物が見られます。

あれ、これって我が家のベランダにある大好きな可愛い多肉植物ではないですか。

可愛い花が咲いていました。
ベンケイソウ科の植物があちこちに見られます。

道端で。「面白い子がいるわよ～」　unさん熱心に撮ってましたね♪

テネリフェ島は崖だらけ。　気を付けなくちゃね。　

下を覗いては、「おー、凄いよ！」　と、nagaさん。

さて、この辺はさっと流して先に進みましょう。　

エキウム・シンプレックスのとこまで行かなくちゃいけませんものね。

あっ、蕾が・・・でも急がねば・・・皆もう行っちゃったよ～　若い人が最後だわさ～私が若い人のうちですわよ。１０歳、２０歳年上の方々が元気～～！

山をどんどん上がっていくのですが、山は一面こんな多肉植物だらけ・・・

ラベンダーが咲いていました。

このラベンダーもカナリアの固有種なんだそうで、Lavender canariensisだそうです。

上まで登ると、わー、綺麗な海が広がっていました。

海がほんと綺麗でしょ～　二人が見ているのはこれ。名前はまたゆっくり載せますね。だって、名前を相談出来るツアーリーダーのmatsuさんはモンゴルに行っちゃったの～添乗員はいいような、大変なような・・・ですね。もう帰ってきたかな～？？


おおー、遥か向こうを臨めば・・・

突端の方に、なにやら飛び出たものが・・・

おおー、エキウムではないですか・・・エキウムちゃんはあんな所に？？？

マクロレンズを付けて覗いてみれば・・・

わー、エキウムが飛び出てる～～！

あれなのね！
３本生えてました。
崖の上からのぞいてみるとこんな感じ。

一番近くのはまだ咲いてないですね。

ガイドのルディーさんが崖を下りて行きます。カメラを持って行って写してきましょうか？と、言われ・・・

ちょっと考えましたが、たいした崖ではないので下りることに・・・せっかくのエキウム・シンプレックスの写真を他人に任せるわけにはいかない～～

やっぱり降りてみて良かったです。遠くで見るのと全然違いました。でも逆光で条件悪いし、足場がねーーー

この子はまだ咲いてない、近い子。

さらに降りて行って・・・近くでゆっくりと観察できました。

のびやかな野生美です。おまけに力強いです。

一株に３万個の花が咲くと言われます。


大きさは・・・


エキウムが曲がって生えてるのではなくて、地面が斜めなんです。結構大変。　

エキウム・シンプレックスはとても珍しいので沢山画像を載せてみました。

エキウムシンプレックスは、日本では愛知県安城市のデンパークで育てられています。日本ではデンパーク一か所だけです。実はそこでエキウムを育てているNさんもこの旅で一緒でした。自生のエキウムが見れて感激ひとしおだったことでしょう。

　　　　　　　　　学名： Echium simplex
　　　　　　　　　英名： Tower of jewels
　　　　　　　　　　　　　　　ムラサキ科エキウム属
　　　　　　　　　　　　　　　原産地：カナリア諸島

大満足して、崖を登りはじめました。

脚を上に踏ん張ってあげた時のことです。　ポケットに入れていた大事なマクロレンズがポケットから落っこちて、がしゃーん、がしゃーん、ころころころころ・・・ルディーさんが必死で追いかけてくれましたが、大事なマクロレンズは崖を転げ落ちていきました。あの崖は拾いに行けません。

残念でしたが、みんなが言いました。　私の命の代わりをしてくれたんだと・・・

マクロレンズちゃんごめんなさい。

きちんとポケットのジッパーをしていなかったから・・・

気をつけねば、と、気を引き締めた私なのでした。

第一日目からマクロレンズを落としてしまって・・・

あーーーー

その日から、１７～４０ｍｍのレンズ一本。画面の中で暴れまくる景色と大格闘した撮影の日々だったのでした。

くしゅん。。。

では

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