桃源郷フンザを歩く 10 杏とともに春がくる
まだ冬の気配の残るホテル付近から遥か遠くを見渡せば、下の方の村では満開の杏の木が望めます。お天気のいいうちに見ておきましょうということで、杏の花を見に出かけました。
くんくん、くんくん、つい誰しもが匂ってみたくなる。
アンズはバラ科桜属。
バラ科ということは花弁・萼片が5枚。雄しべは10本ないしは、いっぱい。バラ科の植物はサクラ、ウメ、モモなど日本で古くから親しまれている花木類、また、イチゴ、リンゴ、ビワなど果実、アーモンドなど種子が食用であるものも多い。と、ウィキペディアには書かれています。
アンズの雌しべを写真で数えてみると、20本以上ありますね。
アンズの原産地はヒマラヤ西部~フェルガナ盆地にかけての地域 。
フェルガナ盆地というのはウズベキスタンとかキルギスとかその辺に広がる盆地ですよね?onoderaさんが行ってきたばかりのはず。そうですよね? 杏は花盛りだったかな?
日本には中国から入ってきたので、カラモモ(唐桃)とも呼ばれます。
英語ではアプリコットですね。
フンザは桃源郷と言われるけれど、決して裕福な村ではありません。
過酷な自然の中、自分たちに必要最小限のものだけを栽培し、自給自足で生きてきました。これらの多くの杏の木もこつこつと村人たちが植えてきたものです。しかし、カラコルムハイウェイが出来て、色々なものが入り込み始めると、人々の欲も広がり、裕福な生活を求めるのも当たり前。その為の手段が必要になります。
フンザの人々がより豊かに暮らせるように、日本からも生活の術を支援する手が差し伸べられています。アンズの栽培もその一つです。2012年から、アンズの育て方、ドライアンズの作り方などをJICAの人達が指導しているそうです。
JICAのフンザ支援プロジェクトhttp://sp.4travel.jp/hunza1302/jica.html
http://www.nharvest.net/phunza.html
長い厳しい冬を過ごし、
アンズの花の咲く頃が、
人々が一番ホッとする季節なのでしょう。
ゆったりとした空気の流れを感じます。
車通から離れて、小道を降りてみました。
後ろを振り向くと、青空にレディーフィンガーがくっきりと聳えています。
子ども達が集まってきます。
おーい、降りてきて写真に写ろうよ~
ガイドのアミンさんがいいました。
はい、そこにならんで立って。
僕(真ん中の子)恥ずかしいよ~
真ん中の男の子、たまらなくなって後ろの木の陰に隠れちゃいました。
こんな初心(うぶ)なかわいい子が今の日本にいるかしら?
微笑ましいひと時でした。
君たちが暮らしている村は最高に美しいよ
そう伝えたくなりました。
白やピンクの杏の花と白い山。
念願の風景に心浮き立つ一日でした。
そうそう、そういえば、この日の夜ご飯は、和食だったんです。
添乗員さん達が運んでくださったお米のご飯とお豆腐と酢の物、などなど、カレーの合間の和食に胃も心もホッとしました。有難いです。
では
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コメント
9日朝に成田着。フェルガナ盆地は三か国に跨ってるみたいね。今回のツアーではご縁がなかったけど・・・。まゆりさんはいつものように素敵な写真をたくさん撮ってきたのね!キルギスでも杏の花を見て感激したけど、フンザには負けるわー。こちらは国境越えを4回体験、面白いツアーでしたよ。
投稿: onodera | 2014年5月11日 (日) 22時03分
onoderaさん
おかえりなさい!
そして、反応ありがとう。
5月の山は休むけど、6月の山の時、話聞かせてね。
後ろで、onoderaさんの声がしないと淋しいなー!と、T先生が言ってたよ~笑
投稿: まゆり | 2014年5月13日 (火) 09時22分