3月31日、旅4日目。
天気も良く気持ちのいい日です
雲一つ無い青空に白い峰々がくっきりと見えます。この季節、ここまでクリアーに山が見えるのは珍しいそうです。
やっと移動が終了しました。これからはゆっくりとフンザの色々な場所を訪れたり、ハイキングしたりします。
この日は朝一番で、ハセガワ・メモリアル・パブリックスクール訪問です。フンザの地名を認識するようになるまで、この遥か遠くの地に日本人の名前を持つこんな学校があるなど、知りもしませんでした。
ハセガワとは、ウルタルⅡ峰で雪崩にあって亡くなった登山家・長谷川恒男氏のこと。
THE GREAT BENEFACTOR TSUNEO HASEGAWA 1947-1991
最大の恩人 長谷川恒男さん と書かれ、校長室の横にこの写真が掛けられています。
パキスタンをこよなく愛す故長谷川氏の遺志により、奥さまがフンザに何か役立つことは無いかと聞いたところ、ぜひ学校を建てて欲しいと伝えられたそうです。奥さまの呼びかけで、友人、登山仲間など、多くの支援者の協力を得て建てられた学校です。
なによりも、ご主人の遺志を実現させる奥さまの揺るがぬ意志と行動するパワー、素晴らしいですね。そして長谷川氏の人柄がプラスされてこそ思いの叶った学校。
訪れてみて、想像以上のいい時間を過ごすことが出来ました。
山奥で外国の文化と出会うことも少なく、外国の方々と触れうことが彼らには勉強です、校長先生から言われましたが、私達の方が沢山のものを頂いて帰ったような気がします。
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さ、朝8時半、学校の朝礼に間に合うようにホテルを出発しました。
ホテル・フンザエンバシー
ここから上の方に歩いて15分ぐらいで学校はあります。
いよいよ、歩き始めます 気持ちいい、でも、登り坂がちょっときつい??!!空気薄い・・・かな、ここで葯2500mぐらいです。ゆっくりいこうね~
この辺りはまだ杏の花は蕾です。 もうちょっとだねー、咲くといいねー。 みんな同じことばかり言ってます。今にも開きそうですが
この辺りはフンザのカリマバードという町。カリマバードは、1974年までこの地方を治めたフンザ藩王国の首府だったところ。ちょうど、この辺りが賑やかなバザールの辺りでお店が並んでいます。
子ども達が登校しています。こういう風景は日本と変わりません。
お店が面白いのできょろきょろ おお、鶏肉屋さんですね。
パキスタン、肉は外にぶら下げて売ってます。 つい、大丈夫かな?と思ってしまいます。
大きくしてみると
450とか書いてありますよね。一匹大体450円弱ですね。やっぱり、安い!
お店はまたゆっくり来ましょう~ 朝礼が始まっちゃいます!はーい、了解、急ぎます~
入口到着
入口では親に連れてこられたこんな可愛い子達も。 わー、こんな小っちゃい子もいるのね。
朝礼が始まるよ!の声に、校内に入ってみると、校庭にたくさんの生徒が集まっていました。
カリマバードはイスマイール派なので、戒律もとても緩やかで、女性も歩いているし、写真も撮らせてくれる人も多いです。でも、この学校の男女共学というのはとても珍しく、教育レベルの高い人気校で、試験に合格しないと入れないあこがれの学校だそうです。
号令がかかって朝礼開始です。
まず、祈りの言葉が唱えられます。皆の表情はとても真剣。
一生懸命勉強して立派な人になりますというようなことを言っているらしいです。
これが学校設立記念のプレート。1997年開校です。
MEET THE CHALLENGE いい言葉ですね。
国旗と学校の旗が掲揚されます。
この日は、私達の他にもう一つ日本人のツアーが訪問していました。日本からのお客さんということで、歓迎の気持ちを込めて、日本の歌を歌ってくれるそうでびっくり!
なんと、数人の女の子が「春が来た」を合唱してくれました。私より、歌詞をしってる・・・
そして、続いて「長谷川ソング」という歌を歌ってくれました。
この歌が、とてもいい歌で・・・途中、「はせがわ」とか「御恩は一生忘れません、ありがとう、ありがとう。」という所だけは日本語で歌ってくれるのです。子ども達全員が懸命に歌う ハセガワソングには、涙がじわーー こんなところで涙が込み上げる経験をしようとは思いもよりませんでした。
我が仲間のおじさまAさん、感激してこの先生と力強い握手をして、皆を沸かせましたw
続いて、子どもが踊りを披露してくれ・・・楽しい時間が過ぎていきます。
それまで、普通の顔をしていた生徒たちが・・・
こんな表情に変わりました。
それは、私達仲間も踊り始めたから~~
おかしい踊りに見えたのかな? 笑いすぎでしょ~w
↓この子たちはさっき「春が来た」を歌ってくれた女の子達。 合唱部なのかな・・・てらいもなく大きな声で歌ってくれる顔は気持ちいい表情です。
歓迎のお返しに、我がツアー代表添乗員nakaさんが挨拶してくれました。素晴らしい挨拶でしたよ、nakaさん。日本の若者、頼もしい~
英語力も素晴らしい。なんだか嬉しくなっちゃいました。
話は逸れますが、このnakaさん、学校出てから一年佐川急便でバイトして100万円貯めて、2年半世界旅行をしたんだそうです。パキスタンは特に大好きで、ギルギットでロバを買ったのが自分で買った初めての動物だそうですよ。ギルギットからフンザまでロバで行こうとトライして、川で体を洗ってやったのに、どうも勢いいいロバだったみたいで断念したそうですよ。
左端が校長先生。イギリス留学をして校長になった進歩的な考えの若い校長です。
ばいばーい!
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このあと、教室を見学させて頂いて、校長室でお茶を頂きながら校長先生とお話させて頂きました。
明るい子ども達だったけど、ちょっと教室が暗かったかな。 でも、本当にメガネをかけている子どもが少ないです。ほとんどいないですね。
この真ん中の女の子美人だった。。。
この地方の住民はアレキサンダー大王の末裔とも言われ、目の青い人たちも多くて、美女美男が多い…目の保養をさせて貰います。日本に来たら、モデルだわよね~という子どもたちばっかりです。
↑ここは一番小さい子どもたち。2~3歳かな。かわいい~
おばさんたちはどこでも同じ踊り方。盆踊りしか踊れません。でも、子ども達一緒に楽しんでくれました。
バイバーイ~~!! 何て、いい顔なの~~
一番歳の大きい子ども達の教室では
校長も交えて話をしましたが、皆、とても真剣で、私は医者になりたいとか先生になりたいとか、イスラマバードや外国に行きたいとか、内に秘める思いは果てしない印象を受けました。多難ではあると思いますが、夢に向かって一歩でも前に進めるといいですね。
英語教育も熱心で、みんなかなり達者です。頼もしい~
この土地を発展させる担い手となっていくことでしょう。
(それにしても、日本の英語教育どうにかしてほしいな。)
約1000人の生徒が学んでいるそうです。
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ふー、写真いっぱい載せたら長くなりました。
多くを語るより
写真で一杯感じてもらおうと思って・・・
長谷川氏の魂は、ウルタルの麓の学校で美しいほどに輝いていました。
では
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では
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